愛のまるやけ 有頂天だった。

愛のまるやけ

泣いた。

ライブを観に行ってイントロがはじまった途端、熱い涙が溢れた。

「愛のまるやけ」について

高校生の頃、ライブでこの「愛のまるやけ」という曲を聴いて、泣いた。

とても好きな曲だ。

この曲の持つリズムや歌詞や音色が、そして語りがとてつもなく美しい。

有頂天というと、ちょっと変わった気持ち悪いバンドとして知られていた。でもぼくはそのトリッキーな動きや独特の音やファッションに夢中になり、近くで行われるライブは必ず行くようになっていた。初めてプロのミュージシャンのライブを観たのも有頂天だった。あいにくぼくは風邪気味で体調は万全ではなかったが、ライブハウスで汗だくになってもみくちゃになっているうちに元気になっていた。

 

そう、「愛のまるやけ

当時の僕は愛について何もわかっちゃいなかった。

ライブ版の「愛のまるやけ」には後半、ボーカリストのケラさんの長い語りが入っている。その言葉が耳から離れないのだ。哲学的なことが語られる。人間のあやまちについて延々と語られたあと、この言葉が繰り返される。

ありがとう!

君は間違ってる!

ありがとう!

君は間違ってる!

ありがとう!

君は間違ってる!

ありがとう!!!

 ハンマーで頭を殴られたようなショックと感動だ。

僕は間違っている。いつも間違える。僕は間違っている。

そう思う。

泣くことのうれしさよ

そうだね そうだね

ぼくは何もわからずにただ歌を聴いて、理不尽やもどかしさを心の中で燃やし尽くすだけだった。 

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