天才ブログ

天才ちゃん夜明けに眠る

貫洞沙織「ひとりストリップ」読んだ。

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貫洞沙織「ひとりストリップ」かんどーのブログにかけないあけすけな裏話

かんどーさんが電子書籍を出版されたということで早速買って読みました。

あけすけビッチ! かんどーのあばずれ日記」というブログを書いています。ブログに書けなかったあけすけなお話を短編集としてまとめました。フィクションの短編小説です。気軽にパラパラと読んでいただければ嬉しいです。

貫洞沙織さんは女性起業家、女社長

かんどーさんのブログを初めて読んだときは、実は50代ぐらいのおばちゃん起業家だと思っていました。なぜなのかなーと思っていたのですが、夫さんとのエピソードが印象的で、夫さんと同年代なのかなと勝手に思っていたからです。

それがまだ30代だったのも驚きでした。

美人さんだった。おばちゃんじゃなかった。 → 会社のホームページ

起業のエピソードは電子書籍の「愛人になるはずだったけど結婚した話」で読むことができます。

 

走ることが好きだったり、書くことが好きだったり、ADHDだったり、共通することがあるので勝手に共感していました。

 

社長さんなのにブログの内容は赤裸々!!というギャップも面白い。

 

電子書籍を販売してみるという試みも興味深く、目標を決めたら必ず実現する行動力も魅力があります。

 

読ませる力のある人気ブロガー、かんどーさんの電子出版

気軽に読めない内容だった(笑)

おそらくは実体験を元にフィクションの部分でベーキングパウダーのように膨らまし、おいしい状態で短編小説としてまとめている。

 

  1. 愛人になるはずだったけど結婚した話
  2. 自殺未遂者を自宅に泊めて誘惑した話
  3. K市役所で婚姻届をビリビリに破いた話
  4. レトルトカレーとパックライスの思い出
  5. 結婚式の出席代行アルバイトの話
  6. 悪い子のさつきちゃん
  7. セックスは共通言語だから

 

あらためて文章がうまいなぁと思った。

どのエピソードも普通に生きているとなかなか体験し得ないことであり、かんどーワールドに引き込まれます。

ぼくが女流作家のエッセイや短編小説が好きなのもあり、ガシガシと面白がって読ませていただいた。

 

愛人になるはずだったけど結婚した話

愛人になってみるというのもすごいエピソード。

旦那さんの一言がきっかけで起業するエピソードもすごい。世界が変わった瞬間でしょう。愛人候補の一人だったのに、結婚話まで持っていく真剣さは、主人公のもう一つの性格「生真面目さ」を感じました。本当にいいタイミングでいい人に出会ったんだなと、読んでいて嬉しくなるエピソードでした。

対して、旦那さんと元彼女と主人公の間で揺れる嫉妬心の恋愛劇もドラマチックで、非常に読み応えがありました。

 

自殺未遂者を自宅に泊めて誘惑した話 / K市役所で婚姻届をビリビリに破いた話

どのエピソードも連作にはなっているのですが、この2話は特にネットを通じた出会いからスタートしているので、関連性が強い。ネットを通じて知り合ったけど男とは通じ合えなかったという胸が締め付けられる話。

 

レトルトカレーとパックライスの思い出

付き合っていた男との別れ、特にカレーを食べるところの描写。

食べ物の描写で読者の共感を得るのは文章を書くテクニックのひとつです。しかもカレー。しかも美味しいほうじゃなく嫌な感情の方。シチュエーションも含め、この本の最骨頂ではないかと思った。一気に引き込まれました。ほかにもうまいところはあるんですが。ちょっとうなりました。 

ドラマなんかでもご飯を食べるシーンがありますが、あれは観ている人に共感してもらうためだったりします。

 

あとADHDについても書かれているので、そこも参考になりました。

 

私の理解能力は、低いのではなく狭いのだ。

というところに激しく共感。

 

最終章 壊れる

随所に挿入される性描写はまるで追体験しているかのような感覚に襲われます。感情を引き出され、ときにはズタズタにされるような非常に不思議な感覚に襲われ、読後は何もせずただ横になりたいと思いました。

性別が違うのですが、女を体験できるような気がしました。でも心理描写は共感するものがあり、ぼくの心も一緒に壊れそうでした。

 

興味を持たれた方は、ぜひ読んでみてください。 

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